1 勉強会の概要
実施日時:2024年6月19日19時15分~20時30分
勉強会テーマ:企業価値評価の概要について
発表者:さつきアドバイザリー株式会社 今福 新 先生(公認会計士)
2 勉強会レポート
今回の勉強会では、スタートアップの資金調達やM&Aでは最重要項目となる「企業価値評価の基礎知識」について発表とディスカッションが行われました。
具体的な項目は以下のとおりです。
- 企業価値評価(バリュエーション)とは
- 企業価値評価方法
- 実際の企業評価の一例
- WACCとは
- 投資家から見るWACC
- VCから見た企業価値評価
- 他の現在価値評価の使われ方(減損)
企業価値とは何か?については、B/Sを事業資産/非事業用資産/有利子負債/株式資産に分解し、それぞれの意味と関係性を踏まえた上での解説がなされました。
企業価値の大枠を理解した後は、企業価値評価方法のうち、特に中心となる評価アプローチである①純資産法②マルチプル法③DCF法の概要及びそれぞれのメリデメの解説がなされました。
ここで、利益がマイナスであることも多いスタートアップにおいて、これらの評価方法がどのように採用されるのか、採用した場合の不都合は何かについてディスカッションをしながら理解を深めました。各評価方法によって算出した企業価値がズレた場合にどのような調整がなされるのか、といったところは正に実務に直結する重要なポイントでした。
その後、サンプル事例を用いて、DCF法による企業価値評価の算出方法が解説されました。
ここでは、WACCの概念を理解する必要があるため、WACCとはなにか?それがどのように企業価値評価に影響するのかを検討しました。
最後にVCメソッドによる企業価値評価のサンプルケースが示しつつ、投資を受けるスタートアップがどのような点に意識すべきを確認しました。
企業価値評価は正確に理解するためには様々な概念を正確に理解する必要があり、非常に難しい分野です。今回は時間の制約もあり全てを検討することはできなかったので、次回以降に、より深ぼった勉強会を開催することになりました。
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